薬剤師が教えてあげるべき薬の正しい飲み方と危険な食品との飲み合わせ

薬の正しい飲み方を消費者へ伝える


薬(内服薬)は主に小腸で吸収されて血液中に入り、血液に乗って全身に移動し毛細血管を通り抜けて各組織の細胞へと広がります。そのあと重いん肝臓に戻ってきて分解され、腎臓を経て尿として出されます。

こうした薬の動きを考慮して、体内の目的の場所で最も薬の効果が発揮されるように薬は形状や飲む時間や感覚、量などが工夫されています。ですから「1回2錠、1日3回食後30分以内に水またはぬるま湯で飲む」など定められた用法・用量をきちんと守って飲むべきだと消費者に伝えましょう。

薬(内服薬)は身体を起こした状態でコップ一杯またはあぬるま湯で飲みます。水なしで飲むと薬がのどにつまったり薬の成分が粘膜を刺激したりする恐れがあります。また牛乳やジュース、お茶などと一緒に飲むと思わぬ影響が出ることがあるのでそれも伝えておくべきですね。

*錠剤:飲みやすく携帯に便利な固形状の薬。糖衣や高分子の膜でおおわれたもの、sルロースでおおわれたものなどがある。

*散剤(粉薬):早く作用させるために薬を粉末状にしたもの。通常は水と一緒に飲むが苦味のあるものはオブラートに包んでもよい。ただし、生薬配合の粉末薬など「苦味が胃の働きを高める」ものもある

*カプセル剤:液剤を詰めたやわらかいタイプとかたいタイプの2種類があり、カプセルが溶ける時間も考慮されているので中身を取り出したり噛んだりして飲ませないように。

注意すべき薬と食品の組み合わせ


薬と食品の組み合わせ、いわゆる「食べ合わせ」についても注意が必要でしたね。たとえば牛乳。テトラサイクリンなどの抗生物質は牛乳中のカルシウムと反応して吸収率が低下し、薬の効き目が悪くなります。逆に抗真菌剤はその作用が強まります。

グレープフルーツも要注意。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという物質には薬の代謝、分解に関わる酵素の働きを妨げる作用があるのです。降圧剤のカルシウム拮抗薬がその代表的な例です。

ほかにも高脂血症、不整脈などの薬の効果も強まります。この相互作用は個人差が大きいため、肝機能が低下している人、高齢者は注意が必要。

そのほか心筋梗塞や脳梗塞の薬であるワルファリンを飲んでいる人が納豆を食べると薬の効果が悪くなり血が固まりやすくなります。これは納豆に豊富に含まれるビタミンKによる作用です。

ビタミンKはパセリ、ほうれんそう、ブロッコリーなどにも含まれていますが納豆が注視されるのは、納豆菌によるビタミンKの合成力が特に高いためです。

薬の飲み合わせや食べ合わせによっては副作用が強まったり薬の効き目が強くなりすぎたり危険な場合もあるので、医薬品は水かぬるま湯で服用し、複数の薬を同時に飲む際は医師や薬剤師からの指示が重要になります。