調剤薬局で患者さんによく質問される「漢方の副作用と併用」

漢方には副作用がない?


漢方薬には副作用はあります。また漢方薬特有の反応が副作用に現れることもあります。体質に応じて天然由来の生薬成分を組み合わせている漢方薬は長い伝統があり、西洋薬に比べて作用は穏やかだと考えられています。

しかし、医療用漢方製剤では副作用の報告もあり使用上の注意をよく読み使用することが大切です。薬が体質に合わなければ発疹や吐き気、頭痛、胃のむかつきなどの副作用が出ることもあります。

また、ブシ・マオウ・カンゾウ・ダイナウなどの生薬によって呼吸困難や高血圧、むくみ、下痢などの症状が出ることもあります。ほかの医薬品を服用している場合、それらとの飲み合わせが生じることもあります。


漢方は体にやさしいからいくつも併用してもよい?


素人判断は危険なので、必ず薬剤師に相談するように伝えましょう。漢方薬はいくつでも無制限に併用していいというわけではありませんが、逆に絶対併用してはいけないということもありません。

ただし、漢方薬の組み合わせにはかなり専門的な知識が必要です。素人判断で漢方薬を複数組み合わせた場合、特定の生薬成分が過剰となったり、相反する働きの薬を組み合わせてしまったりすることも考えられます。

ですから自分勝手にいくつもの漢方製剤を組み合わせたりほかのOTC医薬品や医師から処方された医薬品と併用するのはやめましょう。


便の色が変わるのは便秘薬のせい?


便秘薬の成分によっては、黄色、赤、黒緑色など、便の色が変わることがあります。便の色の変化は便秘薬のほかにも食事などの影響や胃、腸からの出血の可能性も考えられます。


  • 大黄末、センナ、サントニン⇨黄色

  • ビスマス剤、鉄剤、プロトポルフィリン、二ナトリウム、薬用炭、アスピリン、ヘパリン⇨黒

  • インドメタシン、銅クロロフィリンナ、トリウム配合剤⇨緑

  • セフジニル、テトラサイクリン、フェノールタイレン、ペンタゾシン、センナ⇨赤

  • 硫酸バリウム、乾燥水酸化アルミニウム・ゲル、合成ケイ酸アルミニウム、バルプロ酸ナトリウム徐放剤⇨灰