調剤薬局の規模と薬局業界では大手10社が市場の1割を占有

薬局業界の市場規模


今回も薬局で派遣薬剤師として働こうとしてる方向けに、知っておきたい薬局業界の情報を提供していきます。医薬分業に伴う調剤金額=薬局調剤医療費は2012年度、約6兆3000億円となっており、これを個人薬局、チェーン薬局などで分け合っています。

また現在ではマツモトキヨシなどをはじめとしたドラッグストアが既存の薬局・薬店のシェアを奪いながら成長し、ドラッグストアの大手5社で市場の33%を占めているという現状もあります。

それもそのはず、これは薬剤師の方でなくてもわかることですが、ドラッグストアの方が薬以外の商品も安く、お求めやすい物価なのでわざわざ市販の薬を買いに薬局に行かないのです。

また、ドラッグストアが既存の薬局から業態をかえたのに対し調剤薬局は新規に創業した企業が多い事が特徴なため、調剤トップ企業でもドラッグストア最大手のマツモトキヨシの4分の1の規模しかありません。つまりそれほどドラッグストアはこの業界において強力な存在なのです

加速する薬局業界のM&A


薬局業界では、調剤売上上位10社の合計が市場の10%を占めています。このことは調剤薬局業界にはM&A(企業の買収)などによって大手薬局がどんどん拡大していくことが予想できます。

薬局は収入のほぼ全てを保険調剤による収入となっており、薬価差によって利益を出しています。大手になればなるほど薬の大量購入が可能となり、値引きができる。その結果薬価差を中規模の薬局より大きくすることができ、その分利益が出ます。

つまり薬局業界でも大手になればなるほど売上を伸ばしやすいのです。

それゆえ大手の薬局が経営の苦しくなった中規模の薬局を買収しさらに大きくなるというケースは現在もありますし今後も増えていくでしょう。

薬局の大手企業と最近のM&A


では薬局業界の上位10社とその売上、調剤薬局、ドラッグストアの最近のM&Aを確認していきましょう。この業界で売上第1位はアインファーマシーズで売上1343億円、調剤店舗は560、第2位は日本調剤で売上1288置億で465店舗構えています。

第3位はクラフトで売上1115億、調剤店舗は422。4位は東邦HDで売上800億、5位はスズケン、そのあとはクオール、総合メディカル、ファーマHD、ココカラファイン、スギHDと続いていきます。ちなみに有名なマツモトキヨシは17位で売上282億円です。(全て2013年3月期の売上高)

最近のM&Aに関しては、2013年にアイセイ薬局が明芳産業を買収、クリエイトエスデーがニュードラッグを買収、ツルハがウエダ薬局を、ココカラファインがくすりのえびなを、といったように2013年だけでも10以上の買収が薬局業界で起こっています。

薬剤師の派遣として働こうと思っている方が勤務するのは家から近い薬局やドラッグストアになると思いますが、勤め先の会社がどのような売上なのか、どこに買収されたのかといったことは一応知っておくべきでしょう。

それによって次の派遣はどういう薬局で働こうかと考える事もできますし、利口な派遣薬剤師として派遣をし続けるという選択肢も見えてくるかもしれません。