ドラッグストアの基礎知識(商圏、ドミナント戦略、店舗を出す場所)

5つのドラッグストアのタイプ


ドラッグストアと言ってもいろいろあり、形態はさまざま。「ミニドラッグ」は駅前商店街などで展開し、利便性を中心とした品揃えをしています。ヘルス&ビューティーケア(HBC)の売上構成比が70%以上であることが一般的です。「バラエティドラッグ」は人の集まる大都市や駅前周辺で展開しているため、商圏は大きくHBCのみならずバラエティ商材に力を入れた品揃えをしています。

「コンビニエンスドラッグ」は住宅地または郊外立地でのフォーマット。HBCの専門性ニーズに応えた品揃えとカウンセリングサービスの提供、日常生活の利便性ニーズに必要なコンシューマブル商品の品揃えを充実させています。米国で勝ち残ったスタイルで、ドラッグストアの主流となっていますね。

「スーパードラッグ」は郊外型のドラッグストアです。HBCを核としますが、日常生活のワンストップショッピングニーズに対応するため、コンビニエンスドラッグより食品や雑貨の品揃えを拡充しているのが特徴です。「メガドラッグ」は店舗サイズが500坪を超え、スーパードラッグよりさらに食品や雑貨に力を入れて、単品大量販売を基本として価格の安さと品揃えの豊富さを武器にするタイプです。

ドラッグストアの店舗の基礎情報


平均的なドラッグストア店舗は、商圏人口は約2.1万人、売り場面積は約207坪、取り扱いアイテム数は約1万7000で、4億円を売上、平均粗利率は24.9。この数字は正社員3.8人とパート7.4人で作り上げていることになります。

「商圏人口」については、ドラッグストアは今後3万店舗以上に増加するとの予測がありますが、そのためには1万人以下の狭商圏での成長モデルの確率が必要になるでしょう。

ドラッグストアは小売業です。つまり立地業なので、その店舗が成功するかどうかは立地で7割決まってしまいます。価格、商品、販促などの戦略は柔軟に変更できますが立地戦略には長期の投資が伴うため、簡単に店舗の移動は当然できません。

どのエリアにドラッグストアを出すか


ドラッグストアの場合、エリアについてはドミナント戦略といってある地域に集中して出店し、面で抑えていく手法が重要となります。ドミナントすることで、チェーン名がその地域に知れ渡りお客からの信用が広まり、口コミでお店を知る人が増えます。

また面で抑えることにより店舗運営、管理や配送センターの効率などのローコスト運営ができ、競合に対して有利に戦うことができます。ドミナント戦略により、地域特性がつかみやすく商品、価格、販促戦略などを適切に打つことができます。

ドラッグストアの商圏


商圏とは店舗にとって潜在的なお客さんがいる場所のことです。コンビニエンスドラッグの場合、商圏は店舗に来る交通手段で10分以内、商圏人口は2万人程度になります。またスーパードラッグには15分、メガドラッグは20分と商圏はドラッグスタのタイプによって違ってきます。

どの場所にドラッグストアを出すか


ドラッグストアの敷地判定には3つのポイントが重要です。1つは視認性。その店に来店する客にとって店が見つけやすい場所を選定することです。2つめはアクセス性。高齢社会になるほど、必要なヘルスケア商品や消耗雑貨やコンビニエンス食品は近所の便利な店で買い物をする傾向が強くなります。来店しやすい便利な場所にあることやパーキングのしやすさなどの利便性が重要です。3つめは収益性。オープン三年後以内の黒字化や不動産分配率が20%以内の可能性などをチェックすべきです。