派遣薬剤師も知っておくべきドラッグストアの4つの商品群

ドラッグストアの4つの商品群


ドラッグストアの場合、店内でのショッピング時間が10分ですむようになっていないと、消費者は利便性を感じる事ができず他の業態に行ってしまいます。10分間で買い物をするには基本的には4カ所しか立ち寄ることができません。

そのためドラッグストアの売り場はヘルスケア(薬+ヘルスエイド商品)、ビューティーケア(化粧品+トイレタリー)、コンビニエンスケア(コンビニエンスフード)、ホームケア(家庭用品+日用品)の4つに分類されています。

ヘルスケアとビューティーケアはドラッグストアの核部門なので、お客がニーズを感じたときに健康と美容の専門性を裏切らないように、幅広く品揃えがされます。

コンビニエンスケアは来店頻度向上のための戦略商品群と位置づけられ、清涼飲料などをコンビニよりも安く販売しています。ホームケアは洗剤、紙類、キッチン用品、ペット用品などの消費頻度の高いものを重点的に品揃えしています。

日本のドラッグストアの商品構成


日本のドラッグストアの商品構成は基本的に、ヘルスケアとビューティーケアで6割程度を占め、コンビニエンスケアとホームケアが4割程度となっています。ドラッグストアの先進国であるアメリカと異なっているのは、調剤の構成比。

米国は7割程度ですが日本はたったの10%弱。しかし現在の日本のドラッグストアの動きを考えると調剤の割合は増えていくでしょう。

商品の粗利率を見てみると、30%を超えているのはOTC薬、調剤薬、ヘルスケア商品です。逆に2割を切っているのは食品、日用消耗品、ベビー用品、酒類などです。ところが粗利率の低いこれらの売上構成比は35%を占めております。これを見るとドラッグストアの「食品、日用品、ベビー用品などで消費者を引き寄せ、OTC薬、調剤薬、ヘルスケア商品で利益をあげる」というドラッグストアの戦略が見えてきます。

OTC薬は売上構成比の17%ですが、粗利率が30%と高いので、ドラッグスストアの売上にかなり貢献しています。ベビー部門は粗利率が引くのですが、ベビー用品を購入する顧客はドラッグストアにとって重要なお客です。赤ちゃんを抱えて来店するためいろいろな店を回ることなく家族中の必要商品を購入する傾向があります。そのため、客単価が高いのです。

ドラッグストアの今後有望な商品群


ドラッグストアにおいて今後有望な商品群は、ヘルスケア市場の商品です。高齢化社会で病気になり薬の世話になる人の割合が高くなるため、調剤薬・OTC薬の市場が拡大することは間違いありません。

加齢に伴うエイジングケア市場としてはメタボケア、関節ケア、アレルギーケア、かゆみケア、ウィメンズヘルス、ドライケア、なども当然市場が拡大します。

健康食品市場の売上は現在6割以上が通信販売などの無店舗販売で占められていますが、ドラッグストアは専属の栄養士、薬剤師、登録販売者の活躍により市場を獲得できる可能性があります。

医療費抑制政策で、入域間の短縮化が促進される中、在宅医療、在宅看護のウエートが高まり介護看護用品市場がローカルドラッグストアの有望商品となるでしょう。

健康管理のために中高年のスポーツが流行っていますが、その怪我予防、筋肉痛、栄養補給に関する商品も伸びますし、アンチエイジング市場も確実に売上貢献をするでしょう。