薬剤師の疑問、派遣事業を行う人材会社はどうやって売上を上げている?

薬剤師派遣会社を運営する転職支援会社の売上の仕組み


薬剤師派遣会社は相談料や、登録料が一切かからず無料で効率的に転職活動が可能になり、非公開求人に応募することができます。

利益を得る事としている民間企業なのに、なぜ全て無料なのだろうか?と思った方もいらっしゃるでしょう。その謎を知るてがかりは、人材業界の仕組みにあります。

薬剤師派遣会社は薬剤師派遣会社経由で、薬局や病院などの医療機関へ求人契約が成立した場合にその薬剤師の年収の2割程度支払ってもらえる仕組みとなっているんです。

分かりづらいので、例を挙げて考えてみます。ある薬剤師が薬剤師派遣会社に無料会員登録し、ある調剤薬局の求人に応募、そして実際に年収500万円でその調剤薬局に入社したとします。

そうすると、調剤薬局側が年収の2割程度、100万円程度を薬剤師派遣会社に支払う事になります。この報酬体系が薬剤師派遣会社の利益となるため、転職を考えている薬剤師の方は無料で全てのサービスを受ける事が可能となっているのです。

まとめると、薬剤師さんの転職が決まると、その薬剤師さんの年収の2割が転職支援会社の利益となるわけです。


薬剤師派遣会社を運営する転職支援会社の派遣事業の売上の仕組み


上の例は、正社員の転職の場合であって、派遣の場合ではないので、派遣事業で薬剤師派遣会社がどのように売上を出しているのか確認していきましょう。

派遣会社の基本的な売上は、派遣先からの派遣料収入がメインとなり、「時給×1日の就業時間×1ヶ月または半月分」を派遣先企業に請求します。要するに派遣薬剤師の給料1ヶ月分が薬剤師派遣会社側の利益となります。(もちろん他のパターンもあります)。

ということは、話は簡単で派遣薬剤師の一ヶ月の給料が高い求人の方がその分転職会社側の利益が大きくなるという仕組みです。

ところが薬剤師は派遣とはいえ時給3000円以上の求人も普通に存在するので月給が40万以上になることも普通ですので、その40万程度が利益になると考えればビジネスとしてはやる価値があるのです。

そもそも派遣先となる調剤薬局やドラッグストアが人材派遣会社を利用する場合、1人の派遣薬剤師を採用する場合に、月給分しかかからない(時間外労働などをカウントしない)というのが派遣先のメリットと言えます。

薬剤師派遣会社はどうやって派遣料金を設定しているのか


派遣料金は業界的には先ほど述べたパターンが多いのですが、当然競合他社との価格競争は避けられません。何店舗も展開している調剤薬局やドラッグストアは一人につき月給分の派遣料金を払うよりも大量に採用するから派遣料金を値下げしてほしいという要望を当然出してきます。

それによって派遣会社は値下げする場合もありますし、高価格の派遣料金を支払ってくれる企業からの利益で値下げした分を補うこともありますが、どちらにせよ派遣した薬剤師さんのスキルが足りなかったり、活躍してもらえないと当然その派遣会社に依頼することも減るでしょう。

ですので、薬剤師派遣会社側が単純に売上を伸ばすために適当に薬剤師さんに求人を紹介していると、それは結局あとで自分にかってきて被害を受けるわけです。

薬剤師さん自身が薬剤師派遣会社を見極める


派遣をお考えの薬剤師さんは派遣薬剤師としてお金を払う事は一切ありませんが、登録する薬剤師派遣会社がどのように売上を上げているかは理解できたと思います。

ここで大事となるのが薬剤師派遣会社には2,3社登録した方が良いという点です。複数の派遣会社に登録すると、どの会社が自分の会社の利益を優先して求人を紹介してくるのか、本当に薬剤師さんの条件にあう求人を紹介してくるのかが明らかになるからです。

1社の派遣会社にしか登録しないと、その会社が当たり前だと思ってしまいますので薬剤師派遣会社に登録する際は最低2社、登録してみましょう。